先日、Macで突然、VPN接続(L2TP)ができなくなったため、解決方法をのせておきます。OSはMac OS 13 Venturaにアップデート済みです。アップデート自体は、半年以上前に行なっていましたが、突然VPN接続ができなくなりました。※2023年8月24日時点で確認できた現象です
直近でVenturaにアップデートした同僚も、同じ現象が起こったため、何が原因かははっきりしませんでしたが、とりあえず解決できたので、解決方法をのせておきます。
エラーの状況
いつも通りVPN接続すると、下記のエラーが表示され接続できない状況でした。
L2TP-VPNサーバが応答しませんでした。接続し直してください。 それでも問題が解決しない場合は、設定を確認し、管理者に問い合わせてください。
試したこと
- ルーターのパススルーのIPSecが有効になっているかを確認
- スマホで同じアカウント、同じ設定でVPN接続
- VPNのアカウントのパスワードの再設定
- VPN設定の削除、再設定、再起動
- Wi-Fi設定の削除、再設定、再起動
確認できたこと
- ルーターのパススルーのIPSecは、有効になっていた
- Windows PCでは同じルーター、VPN設定、Wi-Fi設定で、接続できる
- スマホでも、同じ設定でVPN接続接続できる
- 別のMacユーザーも同じ問題が起こっている
- VPN設定の削除、再設定、再起動をしてもエラーが出る
- Wi-Fi設定の削除、再設定、再起動をしてもエラーが出る
解決方法
結論から言うと、Apple Configuratorを使用して、VPN設定のプロファイルを新規作成しインポートしたら、無事にVPN接続できるようになりました。
1.App Storeから、Apple Configuratorというアプリをダウンロードします
2.アプリを開き、ファイル>新規プロファイルをクリックします
3.サイドメニューからVPNを選択し、「構成」をクリックし、VPNの設定を追加します

4.設定が終わったら、CMD + Sで保存します
5.次に、Macの「システム設定」を開きます
6.サイドバーの「プライバシーとセキュリティ」 をクリックします
7.スクロールした一番下にあるその他>プロファイルをクリックします
※2024年11月14日追記
コメントいただいたユーザーの方からのご報告で、OSが Sequoia 15.1の場合、【プロファイル】は【デバイス管理】という名前に変わっていていたとのことです。
位置も、下記に変更されていたとのことですので、Sequoiaの方は参考になさってください。
システム設定>一般>デバイス管理

8.プラスアイコンをクリックして、先ほど作成したプロファイルをインポートします

この方法で無事に、VPN接続ができるようになりました。自分の場合は、一回で接続できるようになりましたが、直前でアップデートした同僚は、この方法でも何回かVPN接続を試さないと、接続できないという接続が不安定な現象が起きていました。
Mac OS 13 Venturaにアップデートしたら、VPN接続できなくなったという方、ぜひ試してみてください!
FAQ
MacでL2TP VPN接続が突然できなくなった場合、最初に確認すべきことは何ですか?
まず、VPNサーバーの接続状況(サーバーが稼働中か、メンテナンス中ではないか)、ネットワーク接続の安定性(インターネット接続が正常か、ルーターが正しく動作しているか)、そしてVPN設定の正確性(設定情報に誤りがないか)を確認する必要があります。
VPN接続に失敗した場合、macOSのシステムログを確認する方法と、そのログから何がわかるか教えてください。
macOSの「コンソール」アプリケーションを開き、「すべてのメッセージ」または関連するログを検索します。VPN接続に関するエラーメッセージ(例えば、認証エラー、接続エラーなど)を確認することで、問題の原因を特定する手がかりを得られます。
L2TP/IPSec VPN設定で、特に注意すべき設定項目は何ですか?
L2TP/IPSec VPNの設定では、サーバーアドレス、アカウント名、パスワード、共有秘密(Pre-Shared Key)の正確性が重要です。これらの情報に誤りがあると接続に失敗します。また、セキュリティプロトコルのバージョンや暗号化方式も確認する必要があります。
ファイアウォールやセキュリティソフトウェアがVPN接続をブロックしている可能性はありますか?
はい、可能性があります。一時的にファイアウォールやセキュリティソフトウェアを無効にして、VPN接続を試みることで、それらが原因かどうかを確認できます。問題が解決すれば、該当のソフトウェアの設定でVPN接続を許可する必要があります。
macOSの再起動やネットワーク設定のリセットが有効な場合と、そうでない場合、その違いは何ですか?
macOSの再起動は一時的なソフトウェアエラーを解消するのに有効ですが、設定ファイルの破損やネットワーク機器の問題は解決しません。ネットワーク設定のリセットは、ネットワーク設定ファイルの破損が原因の場合に有効です。しかし、それ以外の原因(VPNサーバーの問題など)では効果がありません。 原因を特定することが重要です。
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